
電子訴訟資料、スキャンせずに‘テキスト ファイル’で
シン・ジミン記者shinji@lawtimes.co.kr 入力:2017-06-26午後4:51:30
来年から電子訴訟において訴状と答弁書、準備書面など訴訟資料は今のようにスキャンして提出できなくて必ず文書の内容検索が可能なテキスト ファイル形態で提出しなければならない。
大法院は22日大法官会議を開いてこのような内容の’民事訴訟等における電子文書利用等に関する規則改正案’を議決した。
改正案は来年1月1日から施行される。
改正規則は第8条4項に’登録使用者が作成した電子文書(書証除外)の場合、やむをえない事情がない限り文字情報の検索および抽出が可能なファイルで提出しなければならない’という内容を新設した。
現在多くの電子訴訟利用者は紙文書をスキャンして提出している。
訴訟代理を受け持っている弁護士事務室でも弁護士が訴訟関連文書を作成して出力した後に職員に提出しなさいと渡せば職員がこれをスキャンして電子訴訟システムに上げる方法を取っている。
このために判事は判決文作成の時に当事者の準備書面に対する主張内容を判決文にそのまま移すために多くの時間を消費することになって、キーワード検索なども不可能で必要な情報を探すのに困難を経験してきた。
改正案が施行されれば訴状と答弁書、準備書面など主張書面はもちろん証人尋問事項、弁論期日変更等の手続関連書類も原則的にテキスト ファイル形態で提出しなければならない。
テキスト ファイル形態はハングルファイル(hwp),MSワードファイル(doc),メモ帳などテキストファイル(txt)はもちろんテキスト型またはOCR(Optical Character Reader、光学式文字判読装置)型PDFなど幅広く許される。
この規定は訓示規定ではあるが、既存のように紙文書をスキャンして提出する場合、裁判長が当事者にテキスト ファイルで新しく提出するように要求することができるし、裁判所事務官なども補正を勧告することができる。
だが、改正案に対して瑞草洞(ソチョドン)のある弁護士は”訴訟書類をテキスト ファイルで提出しないでスキャンして提出してきた理由は他の弁護士が文書内容をコピーして貼り付ける方式で盗用しやすいという点を憂慮してこれを防止する一方書面下段に入る事務室ロゴと電話番号などが電子訴訟サイトに文書ファイル形態そのまま上げれば様式がこわれてしまってこれを防ぐための次元が大きかった”として”このような部分に対する補完も必要だ”と話した。
これに対して大法院関係者は”文書原本ファイルをそのまま提出することが理想的だが、自身が作成した準備書面などを他の弁護士が簡単に盗用することが憂慮されるならば編集に制限があるテキストPDFファイル形態で提出すれば良い”としながら”テキストPDFファイルは文字をコピーしてワードプログラムに移すことが可能だけれど書式までコピーすることはできないので準備書面の無分別な盗用を相当部分防止することができる”と説明した。
引き続き”イメージPDFファイルで提出しても相手方弁護士がOCR(Optical Character Reader、光学式文字判読装置)プログラムを活用したり、直接タイプを打つ方法で内容を盗用するのはいくらでも可能なので、イメージPDFファイル提出の実益は大きくないだろう”と付け加えた。
【出典】韓国/法律新聞
https://www.lawtimes.co.kr/Legal-News/Legal-News-View?serial=119107&kind=AA01
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