【韓国】[法曹ラウンジカバーストーリー] ‘法曹界IT最高専門家’カン・ミング釜山(プサン)地方法院院長

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[法曹ラウンジカバーストーリー] ‘法曹界IT最高専門家’カン・ミング釜山(プサン)地方法院院長
“法曹人もスマートフォン・IT機器使用に慣れなければ”
ホン・セミ記者sayme@lawtimes.co.kr 入力:2016-06-01午後5:55:01

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“情報通信技術(IT)が発展してロボット判事がまもなく人間判事に代えることになると恐れる必要はありません。
法曹人が’IT感受性’を持つならばかえって深くて洗練された論理戦が可能になります。
いわゆる名品裁判[仮訳者注:判決の結果だけでなく、手順でも公正性と信頼が担保されている裁判のこと]になるということですね。”

法曹界最高の’IT専門家’で定評になっているカン・ミング(58・司法研修院14期)釜山(プサン)地方法院院長が静かにコーヒーをおろしてこのように話した。
ITをよく活用すれば国民に提供する司法役務の質を一次元高めることができるということだ。

法官に任用される前からコンピュータに関心が多くてコーディング(coding、コンピュータ作業の流れにより命令文を使ってプログラムを作成すること)等を早く修得したおかげで彼は1990年代から大法院総合法律情報ポータルとDB構築、電子訴訟制度構築に関与してきた。

去る4月には司法情報化発展委員会初代委員長を引き受けて国民のための司法行政業務の電子化に積極的に進んでいる。
最近プロ囲碁棋士イ・セドルと人工知能アルファ碁の対決で新しく注目されていているIT分野の最高専門家カン院長を先月釜山(プサン)、蓮堤区(ヨンジェグ)、釜山(プサン)地方法院院長室で会った。

法官任用前からコンピュータに関心多くてコーディングなど修得して
大法院総合法律情報ポータル・電子訴訟構築寄与
司法情報化発展委員会初代委員長で活動も

カン・ミング(58・司法研修院14期)釜山(プサン)地方法院院長はお父さんの顔を記憶していない。
六才になった年に亡くなったためだ。
ただしお父さんの棺輿が出て行った日、墓地の上で土を固めることをして幼心に楽しかった記憶だけ鮮明だ。
代々農作業だけおこなっている家の中で法曹と縁があることでもないが、この日棺輿屋中1人が”この家族で判事が出てくる”という怪しい話をした。
そのためなのかは分からないが幼い時から彼は法官になりたかった。

浪人の終わりにソウル大法大に進学して司法試験に合格したことはひたすら周辺の徳分という。
行商人や突然に訪問した親戚らにも惜しみなく施しが好きだったおばあさんと夫を早く死別しても単独で2女4男を育てたお母さんが彼の人生道案内になった。
ある町内の人や友達、先生に受けた愛と関心のおかげでお父さんの空席を感じる余裕がなかった。

彼が最も重要だと考える信条は家族から習ったのだ。
“積善之家必有余慶。優しいことを積んだ家は必ず良いことが起こって、その福が子孫まで及ぼすという意です。
私はいつも私が持つ才能と配慮、金銭、時間などを他の人と共に最大限分けようと勤めてきました。
おかげを積むという考えよりは借金を返すという考えです。
公職生活をしたので私はすでに私たちの社会に多くの借金をしました。”

カン院長が借金を返す方法はIT専門家らしくソーシャルネットワークサービス(SNS)だ。
有名メッセンジャーアプリケーションを通じて知人はもちろん判事や法院職員、市民など各界各層の人々に毎週情報誌を伝達している。
ここには法院の便りだけでなく料理法や健康・旅行はもちろんIT新技術など万物情報が含んでいる。
その粘り強さと情報のぼう大さに皆が舌を巻くほどだ。

一般的な法曹人とは違った多少破格的な歩みに’とんでもない’,’ドンキホーテのようだ’という話も聞く。
法曹界先輩たちは’法院長の権威がこわれるのではないか’という心配に充ちた小言を言ったりもする。

最も重要に思う信条は’積善之家必有余慶’
才能・時間・金銭など他の人らと分けようと努力
SNS通じて法院の便り・趣味など多様なメッセージ伝達

“私たちの法院職員は週末夕方にも私に助けを乞うてきます。
法院構成員が難しいことを体験する時依存できる人になること、それが真の権威ではないでしょうか。
権威は厳粛に重さを捉えると生まれるのではありません。
構成員が自負心を感じて自ら主人意識を感じる時リーダーとして権威も自ずからできることだと考えます。
構成員の自負心がどんな外形的成果よりさらに重要です。
これを成し遂げるには疎通しなければなりませんね。
ごり押しではなりません。
愛と誠意がなければなりません。
私は私が知っている良いことを他の人々と共に分けたくていつもSNSで疎通しています。
これも法院長として業務の延長線だと考えます。”

彼は特にデータ整理に徹底する。
携帯電話住所録から裁判記録に至るまで一目瞭然に目次別に整理する。
スマートフォンの機能が発達して情報をさらに効率的に分類できることになった。

情報をむやみに積むのではなく整えて列をたてて100%以上活用する。
特講のために釜山(プサン)地方法院を訪問した有名な小説家も、企業家も全部カン院長がスマート機器を十分活用する姿に感心をする。

カン院長は記者にも音声認識機能を利用して文書を作成する方法、1分で報道資料作りなどを試演して見せた。
自身の日程表はスマートフォンで職員らと共有して誰でも入力と修正ができるようにする。

簡単な報告事項は院長室に直接やって来る必要なくスマートフォン メッセンジャーに送るように措置した。
“以前には院長室に報告に行くなら院長が他の部署の人々と約束はないのかなどをいちいち秘書室に電話して確認しなければならなかったんですよ。
職員が報告書を持って院長室の前で待つのに時間を浪費するのが嫌いでメッセンジャーで代えようといいました。
非効率的な手続きは改善して必ず必要な業務にエネルギーを投じなければなりません。”

カン院長は他の法曹人もスマートフォンとIT機器を使うのにより慣れなければなければならないと強調した。
知彼知己百戦不殆。
人工知能の発達が法曹界にどんな未来を持ってくるかも知れない状況で漠然とした恐怖感を克服していかなる状況でも法律専門家としての地位を強硬に守るには必ず先行学習が必要だという意味だ。

人工知能発達で法曹人材構成に変化不可避
ITがもたらす変化を積極的に受け入れる気持ちをもつことが重要
‘IT感受性’主題で昌原(チャンウォン)地方法院から講義継続

“もちろん人工知能の発達で法曹人材構成に変化が避けられないでしょう。
私が初任判事である時だけでも所蔵している判例は超高価で多くの人がさらに有能で速かに仕事の処理をする人として取り扱いを受けたからです。
だが、この頃はデジタル化された多くて多くの判例中で該当事件に最も似ていても援用可能な判例をはやく捜し出す人が接待を受けます。
これからはこれさえもコンピュータが代るでしょう。”

彼は”精巧なソフトウェアとビッグデータに基づいた法律人工知能時代に法曹職域全体がどのように備えなければならないのかが最も緊急な課題”として”これからはコンピュータが判例データを利用して契約書に正常でない条項が含まれているのか検討して不正確だったり紛争の素地がある条項をフィルタリングできるだろう”と話した。

それなら既存法曹人の席を人工知能が代えるのをひたすら恐ろしく感じていなければならないのだろうか。
カン院長は”人工知能の発達がかえって法曹界の飛躍的な発展を持ってくる契機になるだろう”と強調した。

“ITが持ってくる変化を積極的に受け入れなければならないという心がけを失わないならば科学技術に発展にも遅れないことがあると展望します。
絶えず記録と戦わなければならない判事はコンピュータが記録を収集して管理することを助けるならば実体的真実糾明のための事実関係把握により多くの時間を使うことができますね。
弁護士も同じことです。
自身の限定された時間を効率的に使って裁判に臨むことができるでしょう。”

カン院長はこれのために必要条件で’IT感受性’を挙げた。
時代の変化と発展を直視してITが持ってくる変化を積極的に受け入れるという意だ。

カン院長はIT感受性を主題で前任地である昌原(チャンウォン)地方法院から’ジャンプ ツースマート コート(Jump to smart court)’という講義をシリーズとしている.
各分野専門家を講師で招へいしてグローバルITトレンドを習うプログラムだ。

法院構成員だけでなく地域住民たちも参加できて講義が開かれる毎週月曜日ごとに法院が住民たちで込み合った。
初めには不適当な視線も多かった。

行事を行うのに予算を浪費したり裁判を粗雑にするものではないかとの指摘だった。
だが、1年間でカン院長の歩みを応援する声が大きくなった。

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“釜山(プサン)では最初であるから初めには心配に充ちた視線をたくさん感じました。
お金がそんなに多く入るのではありません。
館内体育大会行事だけ少し減らしても調達できる金額です。
ところで効果は大きいです。
講義を一度企画すれば釜山(プサン)だけでなく全国単位で多くの人々が恩恵を見ることができますね。
すべての講演はインターネット動画サイトであるユーチューブ(www.youtube.com)で’釜山(プサン)地方法院’を検索すれば誰でも見ることができます。
キラッと光ってしまう展示性イベントではないので準備する立場では非常に疲れてだるいがこのような高強度集中学習が変化の端緒になり原動力になることができると信じます。”

事件処理にも熱心だ。
カン院長が勤めた法院は事件終局率も高くて大法院でそのまま確定する比率も他の法院より高いほうという。
彼は”疎通もIT感受性も結局裁判が上手なための手段だと考える”として”後任法院に恥ずかしくないように業務を適時に終えようといつも努力した”とした。

“違うことで忙しくて裁判を疎かにするという声を聞くかと思って法院にいる時はすべてのことを二日前に終えました。
いつ何かことが起こるのか分かりませんから。
すべての事件の記録を白書で作って共有するのも結局は信頼を受ける裁判のためなのです。
国民をお待たせしないこと、それが法官としての職業倫理だと考えました。”

雄弁家に推進力も格別で言論に露出する回数が多いだけ’政治功績に気を遣う’という良くない声も時々聞く。
だが、彼は”どれ一つも理由なしにしたものはなくて成果なしに過ぎ去ったのもない”と話した。

“昌原(チャンウォン)地方法院にある時から芸術法廷を導入しました。
法廷に音楽をかけて地域芸術家の作品を歩きましたよ。
電子法廷が物的装備ならば芸術法廷は心的インフラです。
事件当事者の心を安定させるのはもちろん一日中法廷に座っていなければならない法官と職員など’内部顧客’にもサービスするということですね。
これを通じて心が穏やかになられれば卑劣な言葉の判事や手のつけられない状態の当事者もなくなると思います。
‘格別なことをつくす’,’軽薄である’としても関係ありません。
裁判を効率的に上手にする方法を作るのが最も重要です。”

彼は今後もすべき仕事がたくさん残ったといった。
後任に来る人に恥ずかしくないように仕事の処理をすることが最も大きい目標だ。
“法官の裁判運営と判決過程などに対する最も厳格な評価者は上級審や法院長、言論、世論ではありません。
まさにその業務を繋いで受ける人ですね。
後任法院は引き継ぎ記録を見て(前任)専任法院がどのように時間を過ごしたのか皆知ることができます。
私が法院長としての役目が上手だったかを最もよく知っている人は後任法院長でしょう。
この恐ろしい道理を刻まないならば結局歳月の重さに勝つことができない判事になると思います。”

【出典】韓国/法律新聞
https://www.lawtimes.co.kr/Legal-News/Legal-News-View?Serial=100844&kind=AA01

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Author: hasegawa

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