【韓国】“日本ロースクール システム事実上崩壊状態”

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キム・チャンロク慶北(キョンブク)大ロースクール教授論文で主張

イ・スンギュ記者soonlee@lawtimes.co.kr 入力:2019-11-07午前9:33

私たちより5年早くロースクール制度を導入した日本の新しい法曹人養成システムが崩壊しているという診断が出てきた。針の穴に近い新司法試験の狭い通過門とロースクールを卒業せずとも新司法試験に受験することができるようにする制度である’予備試験’などにより過去の旧司法試験時代に回帰しているということだ。特に新司法試験合格者10人の中で2人が予備試験出身であるほどロースクール迂迴路が大きくなってロースクール制度存立基盤まで揺さぶっているという指摘だ。

キム・チャンロク慶北(キョンブク)大ロースクール教授は最近全南(チョンナム)大法学研究所が発行する法学論叢に掲載した’日本ロースクール システムの現象’論文で”日本の新司法試験合格者数が1500人台で低くなって旧司法試験時代水準に戻ってしまった”として”日本ロースクールの教訓は’試験が支配する空間で新しい法律家は誕生できないということ'”としながらこのように主張した。

日本のロースクールは韓国と同じように’試験による選抜’から’教育を通した養成’に法律家排出システムの中心軸を移すことによって新しい時代に似合う多様な法律家を育てるために導入された。

しかしキム教授は”2004年4月スタート後15年が過ぎた今、日本のロースクール システムは過去の試験中心構造に完全に回帰してしまった”としてその根拠に”新司法試験の受験者対比合格率は20%台に留まっているが、ロースクールの迂迴路である予備試験は盛況”という事実を提示した。

新司法試験合格者
10人中2人が‘予備試験’出身

実際に日本の予備試験受験者数は施行新年である2011年には6477人に終わったが、以後ずっと増加して昨年には1万1136人に達した。予備試験合格者数も増加傾向を見せて2011年の116人から昨年は433人に増えた。日本の新司法試験で予備試験出身合格者比率も増加している。

キム教授の論文によれば予備試験が導入された後、初めて行われた2012年新司法試験合格者2102人中ロースクール卒業者は97.2%(2044人)、予備試験出身合格者は2.8%(58人)で現れた。だが、昨年日本の新司法試験合格者1525人中ロースクール卒業者は78%(1189人)に減った反面、予備試験出身合格者は22%(336人)で6年間に8倍近く急増した。

ロースクール生も加勢
過去の司法試験時代に回帰の兆し

キム教授は”2011~2018年予備試験で大学在学者とロースクール生が占める比重は全体受験者7万5886人の中で3万110人で39.7%に達して、全体合格者2718人の中で1989人で73.2%に達することが明らかになった”として”特に新司法試験合格者のうち予備試験合格を通じて受験資格を得た者の合格率は平均70%でロースクール卒業を通じて受験者格を得る者の平均合格率23%より3倍も高い”と指摘した。

続けて”予備試験は当初’経済的事情やすでに実際の社会で十分な経験を積んでいるなどの理由でロースクールを経由しない者’のために作っておいた迂迴路だったが、実際には大学在学者とロースクール生が大挙集まって本来の軌道を大きく離脱している”として”ロースクール生が予備試験に集まる理由は受験期間短縮および授業料削減、競争率高い予備試験に合格するすることが一種の勲章になって資格取得後の就職採用時にも有利だという認識のため”と分析した。

キム教授はこのような試験中心構造が日本のロースクール教育に大きな悪影響を及ぼしていると主張した。彼は”日本政府は’難しい選抜試験’という過去の枠組みをそのまま置いたまま司法試験合格率が低い理由をロースクールのせいにして、一方でロースクール数と入学定員を減らしロースクールの試験準備教育を強化する措置をとった”として”その上2020年導入予定の’法曹コース’は学部から法を勉強した者でロースクールを満たして試験勉強をさせるという趣旨なのでロースクールの当初目標離脱に釘を刺す役割をすることになる可能性が大きい”としながら日本のロースクール システムが’崩壊直前’と表現した。

ロースクール迂迴路大きくなって
ロースクール存立基盤全部揺さぶって

キム教授は韓国で司法試験が復活したり予備試験制度が新しく導入される可能性は殆どないと一蹴しながらも弁護士試験の司法試験化を警戒した。

彼は”韓国ロースクール システムは日本と違いロースクール設置大学の学部法学教育廃止、司法研修制度廃止など過去の制度と徹底的に断絶することによって戻る橋を絶った”のであるが”資格試験を前提に導入された弁護士試験は相変らず定員制選抜試験として残っていて弁護士試験を司法試験化しようとする圧力は相変らず強固だ”と指摘した。

それと共に”このような状況でロースクールの上級公務員試験学院[仮訳者注:「学院」は日本の受験予備校に相当。]化は避けにくくてロースクール システムの正常な作動を期待し難い”として”ロースクール システムの成功のために弁護士試験を完全資格試験としてロースクールを教育機関として作っていかなければならない”と強調した。

【出典】韓国/法律新聞
https://www.lawtimes.co.kr/Legal-News/Legal-News-View?serial=156709&kind=AM

[仮訳者注記:2019.11.07追記]
令和元年司法試験予備試験口述試験(最終)結果
http://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji07_00256.html

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Author: hasegawa

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