【韓国】ロースクール生たちも理解できない “判決文”が多い

【韓国】ロースクール生たちも理解できない "判決文"が多い
image_printPrint

[ 2013-06-11 ]
ロースクール生たちも理解できない “判決文”が多い
法律新聞、ソウル130人対象のアンケート調査
“簡単に書くことができるが難しく書かれている” 90%を超え
70%が”理解困難な原因は、過度に長い文章作成”挙げて
“厳しい判決は、最終的に司法への不信に”との指摘も

1月1日から、裁判所は、改正刑事訴訟法に基づいて刑事事件判決と刑事合議部事件の証拠·記録のリストをすべて公開している。2015年からは民事判決文もすべて公開されて誰もが、全国の裁判所のホームページにアクセスして見ることができるようになる。

裁判所行政処によると、今年1月1日から5月31日までに公開された判決文の件数は8万2093件である。しかし、判決文があまりにも難しく書かれて判決文を公開する旨が衰退しているという指摘が出ている。法律新聞が最近ソウルのロースクールの学生130人を対象にアンケート調査した結果、48%である62人が”判決文を読んで理解するのに困難を感じることがよくある”と回答した。”時々困難を感じる”は49%である64人で、”何の難しさを感じない”は3%である4人に過ぎなかった。

◇ソウル市内のロースクール生92%、”判決文に使いやすいのに、難しく書かれて” =判決文を比較的頻繁に接するロースクール学生の92%は”判決文を簡単に書くのにも苦労している”と回答した。学生が判決文を読んで理解するのに困難を感じているということは、事実上規範力を持つ大法院の全員合議体判決を読まれた後、理解度を問う項目でも同様の答えが出てきた。

付加価値税が誤って算定された場合、納税者は付加価値税取消訴訟を出しながら再び算定してほしいという減額更正を共に請求することができる大法院全員合議体判決(2010두11733)の主要な内容と結論を抜粋して読ませ理解度を問う質問には、回答者の30%が’かなり難しくて何の話かわからない”と回答し、”理解されにくい”との回答が43%であった。”普通です”という答えと”容易に理解されている”という回答はそれぞれ25%と2%にとどまった。

ロースクール生は、様々なアドバイスを吐き出した。アンケートに参加したロースクール生は、”法の専門家の専有物の考え方の下では難しい文章にこだわっているのは、聖書をラテン語から英語への翻訳することに反対していた教父の態度のようなものではないか”とし、”理解しにくい判決は、最終的に司法への不信を強化することになるだろう”と指摘した。

他のロースクール生も”今判決文は、読む人ではなく、使う人中心の文”と”国民がオンラインで判決文を接しやすくなっただけに司法が判決文を簡単に使おうとする努力が必要だろう”と述べた。

◇長すぎる文、複雑な文の使用は、理解度を低下させた=回答者の70%は判決文が理解しにくい原因に”過度に長い文章を使用する”を選んだ。文章が長くて見ると複文ができ、正確な意味は伝達ができず何度も繰り返して読んで理解するということだ。昨年12月に最高裁判所全員合議体は、”位置商標”をブランドの1つとして認めた最初の判決(2010허364)をおろし、”現在の韓国での商標の出願とその審査の過程で出願人が位置商標という趣旨を別に明らかにする商標説明書を提出する手続きまたは、上の指定商品の形状表示は商標権が行使されない部分であることをあらかじめ明らかにする権利不要句節などに関する規定が用意されていないという理由は上のような位置商標の認定に邪魔にならない”と判示した。

一文章が170文字越えて長い文章でありながら、”違う”、”不必要手続き”、”用意されてていない”、”邪魔にならない”などの否定語を4重に使用し、意味伝達を困難にしている。今年から一般に公開された下級審判決でさえ、”〜という点、〜するところ”などの結合を使用した文章を何ページにわたって使う場合も多い。

ソウルの一人の裁判官は、”日本で判決文を作成するときに文章を切って使わない慣行があるが、日帝時代に韓国のこのような慣行が定着したのが原因”とし、”判決文を分かりにくくして作成するという点でもする必要がある部分ですが、日帝残滓を私たちの裁判所が清算するという意味でも改善しなければならない”と言った。

“実生活とかけ離れた学術的用語を使用する”が判決文の理解を困難にするという回答は20%を占め、続いた。他に”秘文の使用”と”不必要に日常で接することができない漢字を使用する”を選んだ学生もいた。

◇一人一人ではなく、司法次元努力後押しされなければ=判決文の目的は、法律とは異なり、当事者を承服させるために1次的な目標があるので、簡単に書くより正確に比重を置かなければならないという一部の法律専門家の意見もある。

しかし、現職裁判官を含む多数の法曹は、判例が持つ規範的な性質を考慮すると、簡単な判決文を書くための努力は極めて重要だと指摘している。元高裁部長出身の法曹は、”特に規範的性格が強い最高裁判所全員合議体判決文は、すべてのが理解できるように書かれなければならない”と強調した。司法研修院教授出身の部長判事は△短い文章を使用する△争点ごとに番号と小見出し入れて書き込み△結論を前に押し出す主文+説明文文章書き△図表や数式、脚注など適切に活用するなどを活用すれば、一般の人がはるかに理解しやすい判決文になると助言した。

裁判所の努力も続いている。裁判所図書館は、今年3月に7年ぶりに”裁判所正書法資料集”全面改訂版を出版して一線裁判官に配った。”簡単な判決文を書く”のために、実際の作成​​された判決書を分析し、企画段階から国立国語院と国語国文学を専攻した専門家の助けを借りて発刊した本である。

ソウル中央地方法院も今年から刑事確定判決文が公開されることに応じて、4月刑事合意部長を中心に討論会を開き、バラバラな基礎事実を判決文から除外することで、簡潔で圧縮された判決文にする必要があることに意見を集めた。ソウル中央地方法院は、刑事合意23部と29部をモデル裁判所に決めて判決文の作成 ​​プロセスの具体的な問題や改善点などをまとめ、今年7月に代替案を提示する予定である。

ジンヒョンミン(39·司法研修院28期)公報判事は、”今回の判決文簡易化は、ソウル中央地裁レベルで実施されるものですが、ソウル中央地方法院があまりにも大規模であるため、全国への波及力が大きいだろう”と述べた。裁判官の研修を担当している司法研修院での教育が強化されなければならないという指摘も出ている。現在の司法研修院では”正しく自然な文章で判決文を書く”、 “簡潔な刑事判決文を作成するための提言”などの講義が行われている。

【韓国】ロースクール生たちも理解できない "判決文"が多い
【韓国】ロースクール生たちも理解できない “判決文”が多い

グラフ左
判決文理解度
判決文を理解するのに時々困難を感じる(49%)
判決文を理解するのに困難をしばしば感じる(48%)
特別な困難を感じない(3%)

グラフ右
改善しなければならない点
過度に長い文章(70%)
実生活とかけ離れた学術的用語使用(20%)
不明確な事実関係説明(8%)
その他(2%)

チュァ・ヨンギル記者 jyg97@lawtimes.co.kr

【出典】韓国/法律新聞
http://www.lawtimes.co.kr/LawNews/News/NewsContents.aspx?serial=75662&kind=AA&page=1

こちらの記事もどうぞ:

image_printPrint

Author: hasegawa

コメントを残す